Hatena::Groupbrettspiel

alea jacta est

August 01, 2008

オタが非オタの彼女に軽く紹介する10のボドゲ

そういえば書いてたんだった(コピペに20分くらいで手を入れれば誰でも書けるし、くだらないので参考にしないでください)。500本くらい遊んだ人ならもっと適切で面白いチョイスができそうですけども、捨てるにしのびないので貼る。

メインの日記にも書いたけど軽く紹介とか気持ち悪い! 軽く紹介すれば罪が軽いと思ってる! 「いちおうポインタだけ示すから、あとは自分で好きなものを探してみて」とかうわずった感じの声が聞こえてくるようです!…くらいの感じでひとつ。

序文はめんどいので省略。なんのことか意味がわからない向きは、google:こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

カタンの開拓(クラウス・トイバー)

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「カタン以前」を濃縮しきっていて、「カタン以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。長さも90分くらいだし。

ただ、ここで「いくら鉄重視だからって初期配置そこはねーよw」「いきなりこっち道引いて喧嘩しに来ないで最初は協調だろw」みたいな戦術トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この「運要素が介入するので正解が見えにくく、無限のオレ理論が成り立つ」タイプのゲームについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

アップル・トゥ・アップル(作者不詳)

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうなボドゲ(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの、という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「ボドゲオタとしてはこれは“仲間とのコミュニケーションツール”にしていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

蒸気の時代(マーティン・ワレス)

ある種のボードゲームオタが持ってる鉄道への憧憬と、各種拡張マップ拡張ルールでがんじがらめに縛られる状況へのこだわりを、彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもマーティンワレスな

  • 「毎ラウンド借金からスタート」
  • 「成長曲線を外れると、とことんゲームからおいてけぼりを喰らう」

の二点をはじめとして、オタ好みの苛烈さをシステム内にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

ラミーキューブ(作者不詳)

たぶんこれを見た彼女は「麻雀だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の作品がその後続いていないこと、これがイスラエルでは大人気になったこと、ゴルゴ13に登場したりテレビで紹介されたりで「知る人ぞ知る」ポジションにあるゲームで、キャラ商品として日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

バルバロッサ(クラウス・トイバー)

「やっぱりボードゲームの醍醐味は、提示された小ネタを消化することで、その場を楽しく盛り上げることだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「ピクショナリー」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるトイバーの思いが好きだから。

コミュニケーションゲームのくせに6人で所要時間120分超、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「コミュニケーション=上手に突っ込まれてなんぼ」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

バルバロッサの長さを俺自身は冗長とは思わないし、そりゃ少人数で短時間で遊んでもいいが粘土細工ってのは盤上に沢山並ぶから楽しいんじゃないか、とは思うけれど、一方でこれがシャハトやクニツィアなら、きっちり75分のゲームにしてしまうだろうとも思う。

なのに、品質管理上メーカーがいかにも嫌がりそうな粘土をコンポーネントに付けて、ともすると長尺でダレてしまいそうなゲームを出してしまう、というあたり、どうしても「年齢も社会属性も不明な相手に対して、不用意な隙を見せてジャレることで適応してきたオタ」としては、たとえトイバーがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

アクワイア(シド・サクソン)

今の若年層でアクワイアをやったことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

2000年前後のドイツボードゲームブームのはるか以前の段階で、経済ゲームのバランス取りとか、現実をシステムに抽象化する技法だとかは、アクワイアのような形で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの作品がボードゲームとしてこの時代に流通してた、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくボドゲ好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる人生ゲームや億万長者ゲームのやりとりでしか紙幣や株券を使ったことがない彼女には見せてあげたいなと思う。

カリフォルニア(ミヒャエル・シャハト)

シャハトの「プレイヤーは全員敗者」あるいは「役を揃えても2点、とかいう意味不明の温度の低さ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「買ったもの、買おうとしているゲームの面白さを探し当てるところからがすでにゲーム」的な感覚がボドゲオタには共通してあるのかな、ということを感じていて、だからこそ評価サイトに「未プレイのため未評価」と無意味な評価を公開してしまう行為は、クリックした人にわずか1クリック分の失望を味わわせつづけることで、優秀なマイクロ不快感収集装置になりえてるんだと思う。

「買ったけど面白いの?」「そもそも買っていいの?」「もう一生遊べる分ゲーム買ったし、だいたいゲームとか人生時間と金の無駄なんだからこれ以上買わないのが一番頭いいんじゃね?」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源はシャハトに典型的な「面白いかつまらないかと言えば面白いが、そんなところをくすぐられてもリアクションに困る」温度の低いゲーム性のゲームにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

カール大帝(レオ・コロヴィニ)

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう歴史テーマの領土争いゲームを、キューブやタイルを駆使しながらも、結果的に砂を食うように索漠としたアブストラクト感に集束するようにゲーム化して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

プエルトリコ(アンドレアス・ザイファルト)

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にプエルトリコを選んだ。

カタンから始まってプエルトリコで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、2000年代以降の、能力拡充・箱庭ゲームの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこいつは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

追記

ここにぶら下げればいいのか。書いてて思ったけど、ボドゲってあんまり共通語彙が練られてないからキモい感じになりづらい。練られてないというか、プレイ次第で感想なんて全然違うから内輪以上の共通語ができにくいというか。

そういう意味で「未プレイのため未評価」という言葉は、言うだけである種の人の神経を逆撫でできるので共通語として偉大です。

(共通語のなさゆえに快不快論議が目立つのはTRPGも似たようなものかな…でも、TRPGには、TRPGにとってのゲーム性とはなんぞやという無限ループする問答があるから、そこに引き寄せられちゃう感じもする)

ボドゲ界が、時間が経てばいい感じに饐えた匂いを発するようになるのか、このまま消費をつづけるゆるオタの墓場になるのかは、よくわからない。しかし「アクワイアもやってないのか!」みたいな人がいるサークルには行きたくないし、ゲームとか以前にあんまり知り合いたくない。

追記2

あれ、anondって普通のダイアリからの言及トラックバックを表示しないのだっけ?

追記3

本気で「軽く紹介」してるanondのエントリがあったのでちょっと笑った。とはいえおれが書いた上のコピペ改変も、元のエントリのオタの痛さがにじみ出るような諧謔になっているとは言い難いので、笑う立場にはないのだが。

書いた人に恨みはないが、「情報のポインタはあげたから、後は好みでやってみて? 好きずきだから」と、むやみに相手の自由意志を尊重するうわずった声のキャラクターを想像した。

マジレスすると、相手への愛と時間があれば、なんだって紹介できるし、学べる。「ボドゲを広める」なんてミッション、どうでもいいよ。

noobnoob2010/01/23 09:43非オタに薦めるには重すぎる
ついその内の5個を紹介して
プレイしたその日にはあなたの彼女は口をきいてくれなくなること請け合い

mutronixmutronix2010/02/12 15:43コメントありがとうございます。「オレこんなゲームやってんだよ理解してよ」って女の子にやらせる時点でアレだし、元のコピペもそういう自虐的な意図を含んでたんじゃないんですか。少なくとも私はそういうつもりで書いてます。本気に取られたのなら、申し訳ございません▼で、やっぱり「初心者にはニムト」でしょうか。